富士宮ブルワリー

*SUPPOSE DESIGN OFFICE担当プロジェクト

富士山と桜を臨む敷地で、ビール工場とレストランを併設した施設の計画。 ビール工場とレストラン+厨房というスケールの異なる機能を、のこぎり屋根の下に内包した。富士山のすそ野を意識した勾配のこぎり屋根に高い天井高さを求められるビール工場とヒューマンスケールのレストランを同居させ、同時に二つの機能を緩やかに仕切っている。さらに敷地の目の前の桜を際立たせるために深い軒と擁壁で風景を切り取るなど、１枚の屋根が建物の構成そのものになっている。屋根の純度を高めるために、構造体や配管などすべてを露出して計画しており、即物的なディテールがビール工場の機械と調和し、倉庫のようなおおらかさを確保している。

GA JAPAN156号掲載